1966年、姫路大博覧会への輸送手段として華々しくデビューした姫路モノレール。わずか8年で休止となった経緯から一部の界隈に人気を博している。今回はその遺構の現在と手柄山のモノレール展示室、さらに姫路城と対峙する変わったお城を巡る。
今も残る約半世紀前の遺構
1966年に行われた姫路大博覧会に合わせて開業した姫路モノレール。その閉幕後は利用者が激減し開業からわずか8年で休止となり、1979年には正式に廃止されてしまった。一部のマニアな人にはとても有名であり、語られつくしたネタでもあり、その詳しい経緯はここでは特に話さないが、高額な運賃、極めて短い営業時間など、とにかく実用的ではなかったようだ。
解体されつつある遺構(22年9月撮影)
JR姫路駅北口を出てバス停の方へ、山陽百貨店(写真右)と姫路ターミナルスクエア(左)の間を抜けて少し歩くとさっそくモノレールだと分かる遺構が見えてくる。
建物から直接モノレールの橋脚が生えているビルがある。開業時から築50年以上のたっているであろうビルからは凄まじい古めかしさが漂っており、いつ解体されてもおかしくないと思ってしまう。
実際に解体されてしまった場所もある。この写真の建物の前の空き地には、2016年まで大将軍駅というモノレールの駅とアパートが合体した変わった建物があった。おでかけマニアとしては見ておきたかったが、間に合わなかったため写真はないが、知らない人は見てみてほしい。
大将軍駅の先には県道62号線という大きな道路があり、それを渡った先のセブンイレブン南畝町店の裏手、船場川沿いには、緑に覆われた橋脚とレールが見られーる。
奥に見えている高架線(新幹線と在来線)の先にも似たような遺構がある。(ここは川沿いよりも県道62号線沿いを南に下った方が楽です。)
しかしこの遺構、その後12月に別件で通りかかったときには何やら工事がされていて、調べてみると撤去工事だったそうです。建設時期を考えるとこのほかの遺構もいつ撤去されてもおかしくないので、早く見に行こう!
手柄山とモノレール展示室
姫路駅からモノレールをのんびり見つつ20分ほどで手柄山中央公園の北側にたどり着いた。この公園の中央にある、姫路市立水族館と同じ建物にモノレール展示室がある。
エレベータを上り、その先の建物に入り2階へ行くと、モノレール展示室がある。姫路モノレールを中心に、姫路市の交通や博覧会、その他のモノレールについての展示があり、それなりに楽しい。その上、当時のモノレール車両にものれーる。
一通り展示を見たら、ついでにこの建物の屋上に上がるのもおすすめです。展望台からは姫路城を含めた中心部や鉄道を見ることが出来る。
姫路のもう一つの城、ロックガーデン
さらについでにおすすめなのが、展望台から左手のロックガーデン。昭和の遊園地感が感じられる洋風のお城のような建物は少し異様です。このお城からも姫路城が見えますが、世界遺産と対峙するに相応しい?お城です。平日であったこともあり空いていたので、周りの目を気にせず、少しばかり子供のようにワクワクし探索しました。
いつ解体されるかわからない姫路モノレールと、手柄山中央公園、なかなか面白いスポットですのでぜひ訪れてみてください。
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